めるはば。
僕です。トルコのギョレメから綴っております。
今回でネパール偏はラスト。
張り切っていきましょうね。おー。
<前回までのあらすじ>
死地ヒマヤラから下山した僕。
帰りのトレッキングは「下りだから」という理由で難なく踏破。
でもやっぱりバスは怖かった。
実は行きの時もそうだったのですが、バス移動がまじで怖ぇ!!!
登山バスはみんなこんな風体です。もちろん四駆。全車オフロード仕様。
僕らの走ったコースがこちら。道路の狭さは愛嬌なのかな!
悪路を気にせずかっ飛ばすバス。かっとばすばす。
なあ、このスピードで大丈夫? 結構飛ばしてるけど大丈夫?
うおおおおおおぉぉぉぉぉーーーー!!!?
(ここは…天国…?)
じゃないですね。
霧の濃い場所で立ち往生してるトラック君だね。
死んだらごめん!バスを降り、出発地タメルに帰還。
7泊8日のヒマラヤトレッキング。
かなり面白かったです。色んな意味で。身に余るスリルとか。
あとはやっぱり…
やまがすごかったです!(小学生並みの感想)
ただ、山頂で見た景色が忘れられません。
雲と同じ目線で、太陽がすぐ頭上にあって、風が強く吹き付けていて。
どこまでも続いてそうな峰の中でそいつを見ていて。
苦労して登ってきた道は、街からずうっと繋がっていて。
孤高にはためくタルチョからは、先人達の息吹を感じました。
ああ。登って良かった。
タメルに戻ってからも、ひたすらに観光地を攻めてましたね。
世界でも最大級のストゥーパ( 仏塔)がある、ボダナートとか
地元民で賑わうバザールとか
ネパール1のイケメン(俺調べ)イムランと宿で友達になったり
にらめっこコーナーがあったり
パシュパティナートの火葬場へ赴いたり。
パシュパティナートはずっと訪れたかった場所でした。
というのも、ここが死を司る川だったからです。
インドでいうガンジスみたいな場所ですね。
ネパールではこの川辺で死者を焼き、遺灰を川に流すのです。
この日は、優しそうなおばあちゃんが焼かれていました。
河岸で遺体を燃やす場所は身分によって決められています。
ネパールに根付くカースト制度によって割り振られる訳ですね。
(身分が高いほど上流で焼いてもらえます)
彼女は生前、身分が高かったのでしょう。
遺族に見守られながら、幾重にも布で巻かれ、聖水を振り撒かれていました。
綺麗に装飾されたお婆さんは、遺族の手を離れ火葬のプロによって火をつけられます。
ゆっくりと燃やされる遺体。
白い煙と独特の臭いを吐き出しながら、徐々に徐々にと小さくなっていきました。
その一方で。
下流では少年達が川に潜り、遺灰に混じった金歯やイヤリングを探しています。
生きていくために容赦は必要ないみたいです。
専攻している文化人類学で、日本人にとって「死は穢れ」と考えてしまう、
みたいな文脈を読んだ事がありまして、それに納得していた僕なんですが…
んん! かるちゃーしょっく!!
河岸で燃やされる見ず知らずのおばあさんをぼーっと眺めて考えていたんです。
自分のこれまでの死生観について。考えさせられていた、の方がしっくりくるやも。
僕は幸せな事に、未だ身内の不幸に直接立ち会った経験がありません。
だから知らなかったのですが、人って簡単に燃えてしまうんですね。うーむ。
人の世は儚いね。諸行無常とはこのことか。
ああだこうだありますが、死に際は笑顔が良いですね。
おーし頑張ろう! 生きることに手は抜かない方針で!
よくよく考えたら、僕らって「複雑なたんぱく質」なんですよね。笑
すごいな人間。何で動けるのだろう。奇跡かよ。
なんつってね。
色んな事、考えても仕方の無いことばっか考えています。
「幸せってなんぞ?」「仕事をするってなんぞ?」「死に向けて生きるってなんぞ?」
旅に出てからずっとそんなんばっかり。
「お金にいったいどれ程の価値があるの?」
「豊穣な時間を換金してまで欲しいものって?」
そんなことばっか考えていたら騙されました。笑
ネパール人にやられたった。
一緒に飯食ってお金持ってないってなんやのん。お茶目かよ。
お茶目だぜ!!
(お金は大切にね)
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